どうもゴリラです
ここのところ理由も特にないのですが、気分が乗らない日が多く、なんとなくほっこりした物語でも読んで、気分転換しようと思い、図書館へ。
ネットで検索もして今回は水曜日の手紙と、うしろむき夕食店を借りてきました
とりあえず水曜日の手紙を読んだのでご紹介です
文庫もありますね
フィクションではあるのですが、実在する宮城県の水曜日郵便局がモデルとなっているそうで、水曜日の出来事の手紙を水曜日郵便局に送ると、またそこに送った知らない誰かの水曜日の出来事のを書いた手紙が届くというなかなか面白い郵便局の話。
主人公は主に二人で、主婦の直美さんとサラリーマンの洋輝さん。直美さんは職場と義両親や夫との関係でストレスを抱える毎日。ある日高校の同級生にカフェに誘われ再開しているのですが、友人はお金持ちと結婚し、自分の好きなことをして過ごしている。話をしているうちにこの水曜日郵便局の話も伺っているのですが、話しているうちに自分のうまくいってない現状と、同級生を比べて卑屈になってしまい、アドバイスをくれている同級生と喧嘩のような別れ方をしてしまう。悩みながらも、悶々と過ごしているうちに、友人に聞いていた水曜日郵便局の話を思い出し、自分のしたかったことをしていたらどうなっていたのかというような理想の生活を送っている自分の空想を手紙に出す
一方の洋輝さんも絵本作家という夢を持っていたのですが、なんとなく自分の勇気を持てず、一歩踏み出せないまま出版社に勤めている男性。同期の元同僚と仲良くしているのですが、この元同僚は自分の夢に向かってフリーのイラストレーターとして、苦労しながらも楽しそうにやっている。自分も絵本作家としての夢も捨てきれないまま、でも婚約者もでき、安定という道も捨てられない葛藤を抱いている。その時に婚約者より水曜日郵便局の話を聞き、自分の決意表明をするような形で、手紙を書いて出すといったところから始まった行きます。
最初は二人とも、色々と実生活と夢のはざまで嫉妬したり、葛藤の中で、手紙として発散することですっきりといった内容なんかなと思っていたのですが、運命的にこの二人の交差することで、お互いが最後は前向きになっていくんですよね。
実際とは違ってもそれでお互い、知らない誰かに影響を受けて、考え方や生き方がいい方向に向かっていって、なんか小説の中で小説を読んでいるような感じで、不思議な感じですね。
この主婦の直美さんのところの夫婦関係はなんか自分のなんとなく悶々とした心境とも重なって・・・胸に来るものもありました。洋輝さんにしても夢はあるけど、なんとなく、現実に考えると、生活できないだろうなとあきらめてしまったとかみんなもあるんじゃないでしょうか?僕もそうですし。めちゃくちゃ共感できる内容でもあり、わかるわぁと読み進めていました。しかも二人とも完全にうまくいくといったような、それこそ現実感がないような内容ではなく、まだどうなるかわからんけど、頑張っていくぞーといった結末なのも、僕的はよかったです。
「リスキーな道を歩き出す。あるいはそんな格好の良いことをいいつつも、やっぱり怖くなって、いままで通り生きていく。きっとどれを選んでも正解なんだ。大切なのはどの道を選ぶかよりも、むしろ選んだ道を自分たちがどう感じ、どう生きるかーそれと誰と一緒にその道を歩むのかと思えたから」
なんかありふれた内容なのかもしれないけど、いい言葉だなと思いました。
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