どうもゴリラです
大泉洋さんの事が好きだと前回書きましたが、その大泉洋氏が表紙を飾る、だまし絵の牙って小説を以前読んでいて、これも面白かったのですが、その作者である塩田さんが書かれていた罪の声を読んでみたのでその感想を書きます。
これですね
主人公は二人いて、家業のテーラー(スーツの仕立てをする人のようです)を継いで、平穏な生活をしていた曽根氏がある日入院した母親に頼まれた荷物を出すために、倉庫の中を探していると、カセットテープと、英語で書かれたノートを発見。
父や英語などは話せない(おそらく職人気質な人間であったのでしょう)で疑問に思い、一緒にあったテープを聞いていると、急に意味深な音声に変わる。ノートにはギンガ、萬堂の文字が書かれており検索すると、昔あった事件が検索される。そこにあった脅迫の音声データと、今流れているテープの音声が同じで、しかもそこに使われている音声の声の主は自分じゃないかと気づく。
なぜ自分の声がそんな事件の脅迫の音声に使われているのか?父や自分もなにか事件にかかわっていたのか?悩んで結果父の事を知る父の友人に相談し、調べることが始まります
もう一人の主人公は新聞記者の阿久津という人間。新聞社では30周年だったかな?を記念しもう時効を迎えているが昔の未解決事件であるギン萬事件を再度調査し、真実を見直す的な記事を連載するという企画のため応援として、阿久津氏は呼ばれます。
嫌々ながらも怖そうな上司に無理やりロンドンに、関連がありそうな元ネタがあるから言って調査してこいと言われ、ロンドンへ出張します。
この二人の視点が交互に入れ替わって話は進んでいきます。
最初はこのギン萬事件の流れや、昔の知人や関係者の尋ね、人間関係の説明のようなものから始まっていくような感じで、まぁいうても大事件ですし、実際にはあまり皆様、関わりももちたくないところもあるのでしょう。なかなか調査にも協力的ではありませんし、阿久津氏に限っては、無理やり応援で呼ばれてやりたくもないことを調査させられている感があり、なんでだよ的な思いも強く、後ろ向きな内容で・・・
最初の方は僕もなかなか進まずでした(;^_^A
だけど、一つの発見を機にそこから、お互い、枝葉が広がるように、徐々に事件の内容につながる発見を少しずつしていきます。
だんだんとわかってくる事件の内容と真相、家族への思いや人間の心理、最初無意味に思われた、調査が、一つにつながってくる事実など、まぁ一気にすらすらと読ませてくれますわ、面白い
結局、事件の起こしたきっかけみたいなものは、極くだらないというか、何も崇高なものでもないことにがっかりする主人公でしたが、最後にはちゃんとこの事件を明らかにすることでちゃんと未来につなげて、プラスにするという内容もあり、後味もすっきりとする内容もあって、読後感もよかったです。
さすが本屋大賞にノミネートされるだけありますね。いつも本屋大賞に選ばれる本は外れなし。第7回・山田風太郎賞を受賞し、週刊文集が選ぶミステリー小説部門でも1位を獲得したりとそら納得のものでございやした。
これって映画にもなってるんですね。星野源さんと小栗旬さんが、主演をしているようで、どっちも読んでて雰囲気にあうし、小栗旬さんかぁ、この人もいつもなんだかんだと恰好いいわ。
映画もみてみようかな。
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