自分の経験を通しての各科まとめ③消化器外科編

看護の事

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どうもゴリラでございます

今回は消化器外科編でございます。僕が経験した消化器外科は大学病院の中の科でした。

消化器外科の疾患は幅広く食道・胃・膵臓・胆嚢・肝臓・腸(主に大腸)の悪性腫瘍の術前・術後がメインの他、少数の小児外科の一部や、クローンや潰瘍性大腸炎などの難病の方などの薬物治療や手術や、過去に当科で手術を受けた後の癌の再発などでのターミナル期の患者様などがおられました

それではここで感じたことをいいこと、悪いことを話していきますね

いいところ

多種のOpe後看護が経験できる

どの外科にいってもいろんな術式はあるとは思うのですが、なんせ消化器と一括りににしても上でも申したように、胃や膵臓、大腸、胆嚢、肝臓、食道などあり、それぞれに数種類の疾患があり、それに対応した多種の術式があります。ある程度はまぁ術後看護として共通の観察項目はあるんですが、それぞれに特徴的な起こりやすい合併症があり、その観察をしていく必要があります。各科でOpeもしていくので一日に数件の手術を行い、病棟に戻ってきますからかなりの数の術後管理を経験していくことになります。長寿社会となり、癌はかなり身近?な疾患です。どの科にいくとしても既往に入ってくる可能性も高くなりますし、訪問看護などに行くときにもこの事をしっているということはアドバンスになるんじゃないでしょうか

抗がん剤や麻薬などの扱いを学べる

循環器の時に言いましたが、循環器は癌と向き合うことはなく、抗がん剤や麻薬を扱うということがとても少なかったです。特に麻薬の取り扱いについては、「麻薬及び向精神薬取締法」により、取り扱いが厳しく定められています。普通に持っていては犯罪にかかわる事にもなりますから、残薬の取り扱いなども普通の薬剤とは異なります。貼付剤や注射として使い終わったものでも必ず回収して、使用した料と残薬に違いはないか、貼付剤は専用のシートに貼って返品しないといけません。アンプルなども数がなくなっていないか、使用後や、各勤務毎に残数をチェックしたりとかなり厳重な管理を行います。

抗がん剤も薬剤によってかなりの副作用がでますし、効果や副作用の観察はかなり大事な仕事になります。内服での抗がん剤はターミナル期としては緩和剤などとして飲み続ける方もいますから、内容をしっておくということは在宅看護でも考えていくことになります

ターミナルケアを経験・学べる

これに関しては病院によってはターミナル期専門の病棟などもあるかもしてませんが、結構どの外科の先生も自分でOpeした患者さんの事は気になるでしょうし、自分で診たいという気持ちもみたいように思いますし、どういう手技の手術を受けられ、どういう状態であったかはやはり手術した本人が一番しっていますから、僕が働いていたん病院でも他の手術期の患者さんとは別に、既往として消化器外科で手術を受けられた患者さんで再発された患者さんやなども一定数おられました。

緩和ケア医師や看護師などと協力しながら、自宅へ戻れるように疼痛コントロールや状態の回復を目指したり、最後をなるべく安らかに看取れるようにしていくといったケアをしていくことをやっていきます。

ストーマケアなど専門性のあるケアが行えるようになる

大腸癌のOpeで人工肛門(ストーマ)を増設する患者さんがいます。今はかなりの数のパウチやそれに伴う器具がでており、患者さんにあった装具選びから、交換の指導などを行うことを経験できます。一時的な方もいますが、恒久的に使用をしていく必要のある方も多く、在宅ケアでも必要になってくることもあり、これも知らないと苦手意識をもつ分野(僕もそうでした)でもあるので、経験があるということは強味としていけるんじゃないでしょうか。

悪いところ

麻薬などを使うため、管理が大変

上記でも言いましたが、麻薬などは管理としてはかなり厳重になるので、数が合わないや間違って捨ててしまっていたなどは、かなりの問題となり大捜索が必要となったりします。複数のスタッフ間での確認作業をおこなったりで業務自体もどうしても増えてきますから忙しいさに拍車がかかります

手術後の患者や抗がん剤の投与で、ドレーン管理なども多くケア度も高い

術後はドレーンやCVルートなど多種の管理が必要となります。その中で観察や必要な清潔ケア、早期のリハビリなどを行っていくことになるのですが、一つ動くだけでもすべてのルート類が安全なのか気を使う必要がありますし、検査一ついくのも大がかりになります。また動きに伴って出血がないか、ドレーンの性状や量に変化はないか、VSの変動など、観察項目も多くなりますからケア度はかなりの高さになるではないでしょうか。

ストーマケアの導入時などは本人や家族への指導があり、自分のペースを作りにくい

ストマケアなどは在宅でも続けていくことになるので、本人や家族が家でも続けていけるように指導していくことになります。実際にできるようになるまで、何度も指導が必要ですし、本人が無理で家族さんにどうしてもということになるとなかなか昼間の時間は家族さんも来れないということが多く、時間外でのことになったり、時間の融通が難しくなることも多かった印象でした

まとめ 

仕事に楽もないのでしょうが、正直消化器外科も業務自体はかなり煩雑で、多忙を極めました。術後はあった臓器が一部なくなるので、元の状態とは違う、制限を受ける事になりますので、それにあった生活を送れるように指導などもしていく必要があります。

ただその中でも抗がん剤や麻薬剤の扱いやストマケアなどは経験してみないとなかなか他科では経験できない分野ではありますし、これも他のところに行くにしても看護師としての強みとはなるとは思うので、訪問看護などを今後目指していかれる方などには特に経験しておいて損はないと思う病棟でした

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